【引越し】



 まず最初に行うことは荷物の選別(仕分け)です。大別すると以下の3つに分類され
 ますがとりあえずは思いつく限りで結構なので、米国へ持参する荷物リストを作成
 しましょう。それが終わった後に国内で保管するものと処分するものとを区分けし
 たほうが比較的、容易に作業が進みます。


【1.荷物の選別】

 ●米国へ持参するもの:衣類・書籍や各種参考書・電化製品・日用品・雑貨・育児
  用品等、ご自身の生活スタイルや必要度に応じて選別しましょう。それと引越し
  費用の上限を設けてその範囲内で収めることが大事です。(あくまでも参考です
  が、親子4人でロサンゼルスへ赴任する場合の引越し費用は船便/5立法メートル
  以内/30万円前後)

  また大抵のものは現地で購入することが出来ますので、無理して日本から持って
  いく必要もないといえます<下記参照>。尚、電化製品は日本と米国での電圧が異
  なるため、変圧器の使用が必須です。またテレビやラジオは放送周波数や放送様
  式が異なるため、変圧器を使用しても正常に動作をしない場合があります。

 <費用対効果>愛着がある・ないは別として、あくまでも費用で考えた場合、

 ★現地購入した場合の取得費用≦日本での保管料or米国への輸送費=現地で購入
 ★現地購入した場合の取得費用≧日本での保管料or米国への輸送費=日本から持参

 となり、前者だと渡米後に現地調達、後者だと日本から持参したほうがメリットが
 大と判断できます。


 ●国内に保管するもの:家具・照明器具・食器さらには各種電化製品など相当な数
  になるため、必然的に収納スペースの問題が生じます。このため保管場所(実家
  あるいはトランクルーム等)の検討が必要です。


 ●捨てるもの:判断に悩みますが使用しない(してない)ものはこの際、思い切り
  処分することも大切です。また物によってはリサイクルショップ等を上手に活用
  することも賢い方法といえます。とにかく不用品の処分が引越しを効率よく進め
  るための鍵を握っておりますので、この機会にバッサリと整理しましょう。


【2.海外に持参する荷物の発送方法】

 ●手荷物(出発当日まで使用する身の回り品や貴重品)
 長所:米国到着後、すぐに使用できる
 短所:大きさや重量制限があり、わずかの荷物しか持ち込みができない

 備考:機内持込み手荷物<注1>と受託手荷物<注2>の2種類に分類される
 
 ●航空便(出発間際まで使用し、渡米後も比較的早めに使用するもの)
 長所:1週間〜10日ほどで到着、本人の出国前に発送した場合は料金が半額になる
 短所:船便より高額、容積ではなく重量で料金が決定、出国後は半額料金適用不可
 備考:航空別送品とも呼ばれる。通称はアナカン(Unaccompanied Baggage)

 ●船便(手荷物、航空便以外の家具・電化製品・食器・衣類)
 長所:低料金。重量でなく容積で料金が決まるため、重いものでも安く発送できる
 短所:到着までに相当の時間を要する(東海岸だと50日程)ため、すぐに使えない

 ●郵便小包
 長所:航空便は割高だが最も早く到着する上、郵便局で申告するだけなので簡単
 短所:船便は最も安いが一番日数がかかり、梱包や持込みも各自で行う

 備考:SAL便<注3>という航空便と船便の中間に位置する輸送方法もある

 ●注意点
 @郵便小包以外は税関で輸出の通関手続きが必要(引越し業者が代行してくれる)
 A船積み完了後は船会社が発行する船荷証券を入手し、大切に保管する
 B荷物の破損・汚損・紛失を考慮の上、海上貨物保険を掛けておくこと

 <注1>機内持込手荷物許容量(米国発着便):全席共通
 個数:1個 / 重さ:10kg以内/寸法:三辺の合計が115cm以内
 <注2>受託(預入れ)手荷物許容量(米国発着便):搭乗クラスによって異なります
 ★ファーストクラス:個数2個/重さ1個につき32kg以内/寸法1個につき三辺の合計が
  158cm以内

 ★ビジネスクラス:個数2個/重さ1個につき32kg以内/寸法1個につき三辺の合計が
  58cm以内

 ★エコノミークラス:個数2個/重さ1個につき32kg以内/寸法@1個につき三辺の合
  計が158cm以内、A2個につき三辺の合計が273cm以内

 <注3> Surface Air Liftedの略で海外宛ての郵便物を日本国内と到着国内では船便
 として取り扱う反面、両国間は航空便で発送する輸送方法のこと。船便と比較して
 圧倒的に速く、航空便よりも割安な料金体系のため広く浸透していますが、取り扱
 いが極めて雑!といった声もあります。


【3.日本に保管するもの】
 国内に置いていく家財の保管方法については、自宅や実家に保管する方法とトラン
 クルームや各種倉庫で保管する二通りがあります。前者の場合には費用がかからな
 い反面、メンテナンスが困難といったデメリットがあります。また輸入家具やピア
 ノ、毛皮や着物などを置いていく場合には、温度や湿度の調整機能が完備されたト
 ランクルームに保管されたほうが無難ですが、料金は業者によってまちまちなので
 複数の会社から見積もりを入手されたほうが賢明です。


【4.処分するもの】
 引越しに関連することで最も困難な作業は間違いなくこの処分であり、言い方を変
 えればそれだけエネルギーを費やすことになります。このため、留学が決まったら
 出来るだけ早い時期から着手することをお勧めします。とは言っても実際に作業を
 進めていくと、どれが必要でどれが不要なのか、また今は必要がなくても将来的に
 必要になるのでは?などとあれこれ考え、作業が頓挫・・こうなるとジ・エンド!
 蛮勇を奮い起こし、この機会に思い切って処分する決断が絶対に必要なのです。

 例えば結婚式で頂いた引き出物やここ数年着用していない衣類、あるいはゴルフバ
 ッグやスキー板さらにはスタッドレスタイヤ等々、押入れやクローゼットあるいは
 物置の中を見渡すとそういうものがたくさんあるはずです。

 尚、処分する方法としては


 ●自治体やショッピングセンターの掲示板、リサイクルボード
 ●リサイクルショップやバザー
 ●ネットオークション
 ●粗大ごみ

 などが挙げられます。もし無償で提供しても平気ならば自宅まで回収に来てくれる
 ことを条件として、自治体やショッピングセンターの掲示板などを活用する方法が
 最も確実だと思います。また有料となりますが家財全般を引き取ってくれる業者も
 多数ありますので各家庭の実情に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。





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