【乳幼児の予防接種】 建国以来、全世界から多数の移民を受け入れてきた米国では、同時に伝染病の侵入 ・発生に対しても様々な予防策を講じてきましたが、その一環として、乳幼児に対 する各種予防接種(immunization)も万全の態勢で臨んでいます。例えば、お子様 を現地の幼稚園や小学校へ入園・入学させる場合の条件として、所定の予防接種を 終えていることが各州法で定められております。また出国前に予防接種を受けてい ても、海外(日本)での接種が妥当と認められず、米国内で改めて接種を受けるこ とを要求されることもあるそうです。 いずれにしても現地の幼稚園や小学校に入園・入学を予定されている場合は、なる べく早い時点で現地校と連絡を取り、どのような接種を行っておく必要があるのか、 また日本で行った接種を妥当と認めてもらえるのか否かなどを確認しておく必要が あります。尚、ここではアメリカ小児科学会の勧告に基づく乳幼児の年齢別接種ス ケジュールをご紹介します。 ● 2ヶ月:B型肝炎、DTaP、髄膜炎、ポリオ、肺炎球菌 ● 4ヶ月:B型肝炎、DTaP、髄膜炎、ポリオ、肺炎球菌 ● 6ヶ月:DTaP、髄膜炎、肺炎球菌 ●12ヶ月:B型肝炎、髄膜炎、MMR、肺炎球菌、水疱瘡 ●18ヶ月:DTaP、ポリオ ●48ヶ月:DTaP、ポリオ、MMR 次にそれぞれの概要をご紹介します。 ●B型肝炎:このワクチン(Hepatitis B vaccine)はウイルスの感染によって起こ る肝炎を予防します。通常は生後2ヶ月、4ヶ月、12ヶ月の3回行います。 ●DTaP or DTP:このワクチンは一般的に三種混合と言われるものであり、ジフテリ ア(Diphtheria)、破傷風(Tetanus)、百日咳(Pertussis)の混合ワクチンです。 また近年では副作用が少ないということで百日咳に無細胞性ワクチン(A cellular Pertussis)が使用されるようになり、DTaPと呼ばれるようになりました。通常は 生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、18ヶ月、4〜6歳の5回行います。 ●髄膜炎(インフルエンザ桿菌タイプB):このワクチンはヒブ・ワクチン(Hib= Haemophilus influenza Type B vaccine)と呼ばれるものであり、B型インフルエ ンザを予防します。通常は生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の4回行います。 ●ポリオ:このワクチン(Polio Vaccine)は日本では2回しか接種しないのに対して 米国では4回も行います。通常は生後2ヶ月、4ヶ月、18ヶ月、4〜6歳の4回です。 ●肺炎球菌:このワクチン(Pneumococcal vaccine)は肺炎や髄膜炎・中耳炎を予防 します。通常は生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の4回行います。 ●水疱瘡:このワクチン(Chickenpox vaccine)は1歳未満の乳児は接種できません。 また1歳〜12歳までの幼児は1回、13歳以上の人は4〜8週間の間隔をおいて2回行い ます。 ●MMR:このワクチンはDTaPと同様、一般的に三種混合と言われるものであり、風疹 (rubella)、おたふくかぜ〈流行性耳下腺炎(Mumps)〉、はしか(measles)の 混合ワクチンです。通常は生後12ヶ月〜15ヶ月頃、4〜6歳の2回行います。 尚、予防接種の実施については事前に必ずホームドクターへご相談下さい。 |