【幼稚園・保育園】


 お子様を連れて渡米される場合にどうしても直面するのが幼稚園や保育園への入園
 問題。まだ完璧には日本語を習得できてない年齢ですから日本語が主体の日系校に
 入れるべきという意見もあれば、せっかく英語圏で生活しているのだから現地校に
 入れてなるべく英語に慣れ親しんで欲しい等々、どちらにも一理あり、親御さんの
 意見も二つに分かれるところですが、大事なことはお子様の立場に立って考えるこ
 とです。

 今まで過ごしてきた日本とは言葉も文化も大幅に異なるため、子供は子供なりに緊
 張を強いられていることは疑う余地がありません。また幼稚園の定員に空きがあれ
 ば、途中での入園も可能なところが多いですから、現地の生活にある程度、慣れて
 から入園を検討すれば宜しいでしょう。尚、ここでは日本と異なる米国の幼児教育
 制度の概略を簡単にご紹介します。


 【日本の場合】
 日本の幼稚園では4月2日時点で満3歳(次回の誕生日で4歳になる年齢)・4歳・5歳
 のそれぞれを年少・年中・年長と分類し、年少から年長までの3年間(年中と年長の
 2年保育もある)にわたる教育を行います。また幼稚園には公立小学校に併設されて
 いる公立幼稚園と私立幼稚園の2種類がありますが、絶対数が大幅に不足しているた
 め、ほとんどの家庭では後者の私立幼稚園を利用せざるを得ない状況にあります。

 【米国の場合】
 日本の幼稚園に相当する米国のキンダーガーテン(Kindergarten)では翌年に小学
 校へ入学する5歳児(日本の年長組に属する年齢)のみを対象としており、3歳と4歳
 の幼児は入園できません。またキンダーガーテンには日本と同様に公立と私立があ
 りますが、公立だと授業料は無料であり、尚且つ、学区内に住んでいる誰もが入園
 できるため、多くの家庭では公立のキンダーガーテンを利用する傾向にあります。


 ではキンダーガーテンに入園できない3歳児と4歳児はどうするのかというと、プレ
 ・スクール(Pre-School)やナーサリー・スクール(Nursery School)と呼ばれる
 施設を利用することができます。このプレ・スクールやナーサリー・スクールでは
 8月末日時点※で満3歳(次回の誕生日で4歳になる年齢=日本の年少組に属する年齢)
 と4歳の幼児を対象としており、託児所を兼ねているところが大半です。(2歳児を
 受け入れるスクールもありますが、この場合にはオムツが取れていることが前提条
 件となります)

 また利用する日時(半日・全日・週2日・3日・5日)を自由に選択できるなど使い
 勝手が良い反面、キンダーガーテンと異なり、プレ・スクールやナーサリー・スク
 ールは公立の施設がなく全て私立となります。このため、毎月の授業料が1,000ドル
 を超えるケースもあり、経済的負担が大きいというデメリットがあります。ちなみ
 に日本の保育園に相当するデイケア・センター(Daycare Center)と呼ばれる施設
 もあり、ご両親が共働きの家庭では結構、利用されている模様です。


 尚、多くのキンダーガーテンやプレ・スクールでは毎春※にオープンハウスを開催
 して、父母向け説明会や体験学習などを実施しておりますので、お子様を入園させ
 るご予定の方は複数の施設を見学されたほうが賢明です。


 ※米国の教育機関は9月が新学期となるため、誕生日の締切は8月末日、入学説明会
  等も半年前の4月に開催される





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